“働く”と雫穿てきせん大学と私 ②

「どう働いていきたいかより、どう社会に従順になれるのかと考えてしまう」

働くこと、お金を稼ぐことは元々いろんな大変さがあります。〈生き辛さ〉があると、さらにそれらと付き合いながら生きることに難しさを感じる場合も。。。
それぞれの生き辛さと向き合いながら、学んで試行錯誤して、生きる道を模索している。そんな雫穿てきせん大学の学生たちに、「“働く”と雫穿大学と私」をテーマに話を聞きました。

《デザイン・演劇・美術などを中心に学ぶ Sさん》

————かつての私にとって、働くことは
 働くことは私にとって一般社会に染まることだったので、その価値観を整理していくことが大変でした。自分がどう働いていきたいかより、どう社会に従順になれるのかと考えてしまう。不登校した私は一般常識を知らなくて、知らないことも隠してしまう。そしてちょっとしたミスもすごく大きなことに感じて萎縮し、頭が真っ白になって緊張してしまう。
 自分の存在が揺らいでしまう大変さがあります。

————今は
 そういう大変さは変化してきていると思います。まだまだ、今までの価値観がなくなったとは言えないけれど、緊張してしまう私を人に知ってもらっているのは大きいのかなと思います。TDU・雫穿てきせん大学の生き方想像コースで「働く」をテーマに考えたり、仲間に働くことでの不安を吐き出せるなかで支えられ、働くことへの緊張感が和らいできていると感じます。

————雫穿大で大事なこと
 私は、瞬時に自分の感覚をごまかしてしまうことは得意だけれど、それをやり続けると虚しくなり、自分の首が締まる感覚になります。プレッシャーなどで背伸びしたり偽ることなく、今の私から始められる場にいること、そして、そういう場で学んだり活動することが今の私には重要で、大事な時間を積み重ねていると感じています。

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