ジュリアーノ・モンタルド監督『死刑台のメロディ』
古居みずえ監督『ぼくたちは見た —ガザ・サムニ家の子どもたち—』
他多数の映像作品を上映
TDU・雫穿大学
国際映画祭とは
about
生きたいように生きる。人は苦しむために生まれてきたのではない。枠に当てはまるために生まれたわけでもない。ささやかな人生であったとしても、生きたいように生きられたと感じたい。映画には「生きたいように生きる望みを持たせる」力があると信じます。
私たちが言葉や、絵、文字などだけでは表現しきれない何かを映画は映像のことばで表すことができます。
私たちの胸の中に棲んでいるそんな思いを表した動画を国内外から集め「つくる」映画を見て欲しい、古今東西の刺激的な動画を見たいし、一緒に見て欲しいという映画祭です。
上映作品
films
ジュリアーノ・モンタルド監督追悼特別上映
死刑台のメロディ / Sacco e Vanzetti
●9月1日15:15〜の回
1920年にアメリカで実際に起った、サッコとバンゼッティ冤罪事件の人種的・思想的偏見に満ちた裁判を忠実に映画化した作品。監督はジュリアーノ・モンタルド、脚本はモンタルドとファブリツィオ・オノフリ、撮影はシルヴァーノ・イッポリティ、音楽は「ニューシネマ・パラダイス」のエンニオ・モリコーネが各々担当。テーマ曲の“サッコとバンゼッティのバラード”と“勝利の讃歌”を、ともにジョーン・バエズが歌っている。出演は「仁義」のジャン・マリア・ヴォロンテ、リカルド・クッチョーラ、シリル・キューサック、ロザンナ・フラテッロ、ジェフリー・キーン、ミロ・オシーなど。71年度カンヌ映画祭で最優秀男優賞受賞。
監督:ジュリアーノ・モンタルド
■1971年/133分/イタリア・フランス/言語:イタリア語/字幕:日本語
■Language:Italian/Subtitles:Japanese
※デジタルリマスター版上映
© UNIDIS JOLLY FILM
特別上映
ぼくたちは見た —ガザ・サムニ家の子どもたち—
/ What we saw ~Gaza・The children of Samuni family~
●8月30日19:00〜の回
多くの犠牲を出した、2008年から09年にかけてのイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃。監督であるジャーナリスト・古居みずえは、攻撃直後に現地に入り、多くの子どもたちが犠牲になっていたことに大きなショックを受け取材を始める。ガザ南部の農業地帯ゼイトゥーンに住むサムニ家の子どもたちは、一族が一度に29人も殺されるという、過酷な事件を経験していた。古居みずえのカメラは、家族を失いながらも、懸命に生きる子どもたちの生活を静かに見守り、彼らの心の傷と変化を写し出す。20年以上パレスチナに通い続けてきた古居みずえだからこそ描きだせた、事件の後の“真実”。それに触れることは、瞬間的に消費される情報が飛び交う中で、「世界を理解するために知るべきことは何か?」を示してくれる。
監督:古居みずえ / 製作・配給:アジアプレス・インターナショナル
■2011年/86分/日本
(C)アジアプレス・インターナショナル
土屋トカチ監督作品特別上映
フツーの仕事がしたい/A Normal Life,Please
デジタルリマスター版本邦初上映
●8月31日18:00〜の回 ●9月1日13:00〜の回
皆倉信和さん(36歳)は、セメント輸送運転手として働いている。しかし、月552時間にも及ぶ労働時間ゆえ、家に帰れない日々が続き、心体ともにボロボロな状態。「会社が赤字だから」と賃金も一方的に下がった。藁にもすがる思いで、ユニオン(労働組合)の扉を叩く。ところが彼を待っていたのは、会社ぐるみのユニオン脱退工作だった。
監督:土屋 トカチTokachi Tsuchiya
■2008年/70分/日本/言語:日本語/字幕なし
■Language : Japanese / Subtitles :ー
土屋トカチ
1971年京都府生まれ。1999年より映像制作を開始。
監督デビュー作「フツーの仕事がしたい」(08年)。英国・第17回レインダンス映画祭、UAE・第6回ドバイ国際映画祭において、ベストドキュメンタリー賞を受賞。3分間ビデオ集「経年劣化」(13年)発表。監督最新作「アリ地獄天国」(19年)。
異形と私たち(仮)/Being Fanatic and We
●8月31日16:00〜の回
2023年雫穿国際映画祭では「異形」をテーマとした映画上映とともに、俳優大久保美智子と雫穿大学映像プロジェクトのコラボレーションの朗読劇「奥州安達ケ原挽歌」を上演した。福島県に伝わる鬼婆伝説を元にしたものだ。異形の鬼婆となった主人公の岩手は、なぜ鬼となったのか?その理由には「普通」として日々生きようとする私たちを引き付ける何かがあるのだ。朗読劇と雫穿大学の学生が異形について考え、その理由に迫ったドキュメンタリー作品。
監督:豊雅俊 / 制作:雫穿大学映像プロジェクト
■2024年/約45分/日本/言語:日本語
■Language:Japanese
『書けないんじゃない、書かないんだ』/ I JUST DON'T WRITE
●9月1日11:00〜の回
この映画は新潟県津南町を舞台に、同地出身の監督によって撮影された。津南町の協力のもと、「オール津南」で作り上げた作品。「人と人との関わり方」について映画内で描かれている。
和泉朱莉は大学時代に執筆した小説で芥川賞を受賞し、一躍有名小説家になった。学生時代から交際していた恋人との結婚を機に、地方にある夫の実家でその両親と同居することとなる。朱莉は東京とは違うテンポでの暮らしを期待していた。しかし突然、10年以上の間家に寄りつかなかった、夫の姉・吉村晴海が家に帰ってくる。晴海は“天才小説家”を称するも、小説を書きも読みもしない、さらにまったく働かずに、家で寝て食べるだけの生活をする。晴海は所謂ニートとなった。そんな成り行きで朱莉と晴海、ふたりの“小説家”の同居生活がスタートする。晴海は朱莉に対して強烈な敵対心を向け、その一方で朱莉はデビュー作以来小説を書くことができない、スランプに陥っていた。スランプの最中にいる朱莉がとった打開策は……。
監督:鴨井奨平 / 制作:映像制作団体Tiraggiro
■2024年/日本/約58分/言語:日本語
■Language:Japanese
世界のオルタナティブスクール作品部門
●8月31日14:10〜の回
つながっている空ーReleaseー
共同制作
■2006年/10分/カラー
日本の雫穿大学ふくむ世界のデモクラティックな活動をする6団体が「閉塞感がある社会で生きたいように生きる」をテーマにそれぞれ映像の断片を持ち寄り、ディスカッションしながら一週間で編集した作品。2006年開催国際オルタナティブ映像イベントで上映。
Bullets in the Hood
監督:テレンス・フィッシャー
■2004年/アメリカ/22分/英語/字幕:日本語
■Language:English/Subtitles:Japanese
ブルックリンのベッドフォードで育ったテレンス・フィッシャー(19歳)は、7人の友人を銃で失った経験から、銃社会の問題をテーマにドキュメンタリーを制作し始めた。ところがそのさ中にテレンスの目の前で8人目の友人が警官に撃も殺されてしまう⋯
DCTV(ダウンタウンコミュニティテレビ)の若者向けプログラム、プロTVから生まれた演身の一作、2005年サンダンス映画祭・審査員特別賞受賞。
他 1本上映
上映スケジュール
schedule
プログラム
8月 30日 金 | 第一部 19:00〜 |
ぼくたちは見た —ガザ・サムニ家の子どもたち—
上映後、アフタートーク |
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8月 31日 土 | 第一部 14:10~ |
世界のオルタナティブスクール作品部門
上映後、アフタートーク |
第二部 16:00~ |
異形と私たち(仮) 上映後、アフタートーク |
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第三部 18:00~ |
フツーの仕事がしたい 上映後、ゲストを迎えてのアフタートーク |
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9月 1日 日 | 第一部 11:00〜 |
書けないんじゃない、書かないんだ
上映後、鴨井監督をゲストに迎えてのアフタートーク |
第二部 13:00~ |
フツーの仕事がしたい 上映後、土屋監督をゲストに迎えてのアフタートーク |
|
第三部 15:15~ |
死刑台のメロディ
※モンタルド監督からのメッセージ映像、およびジョーン・バエズ氏からのメッセージ映像付 上映後、アフタートーク |
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交流パーティ 18:15〜19:15 |
*各回の作品は上映順ではありません。上映順をお知りになりたい方は事務局までご確認ください。
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開催概要
名称 | 第16回 TDU・雫穿大学国際映画祭「生きたいように生きる」 |
日程 | 2024年8月30日(金) 第一部 19:00〜の回 2024年8月31日(土) 第一部 14:10〜の回 第二部 16:00〜の回 第三部 18:00〜の回 2024年9月1日(日) 第一部 11:00〜の回 第二部 13:00〜の回 第三部 15:15〜の回 |
会場 | 東京 DEW 特設シアター 住所:東京都新宿区西早稲田2-4-7 東京 DEW 地下1階 |
参加費/fee | ■映画上映回 前売り:1200円/1コマ 当日券:1500円/1コマ ■フリーパスポート:5000円 ■応援チケット:1000円 |
主催 | NPO法人 TDU・雫穿大学 映画祭実行委員会 E-MAIL:info@tdu.academy TEL:03-6205-6079 |
チケット購入方法
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