ホームエデュケーションを学ぶ

ホームエデュケーションとは

ホームエデュケーションとは、家を基盤とした子ども中心の学びです。
日本ではあまり耳に馴染みがなく、学校以外での教育はイメージしづらいかもしれません。しかし、欧米を中心にした諸外国ではこうした家を基盤にした学びを選択する家庭が増え、子どもの学びの選択肢の一つとして位置づいています。

そこで大事にされるのは、学校の勉強に無理矢理合わせるのではなく、子どもの興味関心ペースに合わせた学び家を拠点に実現していくことです。


ホームエデュケーションと言っても、家の中だけの学びというわけではありません。
図書館やプラネタリウム、美術館、公民館、屋内プールなど、
社会には実はたくさんの刺激的な学びの機会があります。
そうした社会資源も活用して豊かに展開される学びがホームエデュケーションです。

海外での実践

海外のホームエデュケーション家庭では、それぞれの国や地域ごとに違いをもちつつ「子ども中心」の豊かな学びが展開されています。
特に欧米ではホームエデュケーション家庭同士のネットワークや、個々の家庭でそろえるのが難しい学びの設備(天体望遠鏡、3Dプリンター、陶芸のろくろや窯など)を備えた「ラーニングセンター」が存在し、子どもたちの生き生きした学びを支えています。

アメリカ

アメリカでは全州で合法化され、現在では200万人以上がホームエデュケーションを選択しています。
マサチューセッツ州の中心都市ボストンにはホームエデュケーション家庭が学びの資源を借りたり、ワークショップに参加したりできる「ラーニングセンター」がいくつかあり、必要な時に活用することができます。


ニュージーランド

ニュージーランドは、ホームエデュケーションがもっとも社会的に位置づき、公的にも支えられている国の一つです。教育の一つの在り方として制度上も選べるだけではなく、ホームエデュケーションを選択した家庭が所定の申請を提出すれば、子どもの人数に応じた教育費が支給されます。

ホームエデュケーションを学ぶ

TDU・雫穿大学では、そうしたホームエデュケーションをはじめ多様な学びのあり方を知って深められる独自の講座があります。また、ホームエデュケーション家庭の学びを支えるサポーターの養成講座もあります。

ホームエデュケーションの歴史、家を基盤にした学びにとって大事なこと、海外におけるホームエデュケーション実践の先進事例などホームエデュケーションの豊かな可能性と今後について学んでいくことができます。

講師紹介

朝倉景樹

オルタナティブ大学の創設スタッフ。社会学の研究活動もしており、著書は『登校拒否のエスノグラフィー』など。海外の子ども・若者中心の教育、フリースクールの研究や交流にも力を入れており、ロシア、アメリカ、韓国、などに招聘されている。
イギリス・アメリカ・台湾・ニュージーランド・韓国・フィンランドのホームエデュケーション団体・家庭の調査・研究を行っている。また、イギリス・アメリカ・ニュージーランドのホームエデュケーション家庭にはホームステイも経験している。

【講演・報告実績】
●2021年9月 第8回多様な学び実践研究フォーラム
「ホームエデュケーションその考え方と実際」
●2021年10月~ TDU・雫穿大学
「ホームベースドエデュケーション」『フリースクールスタッフ養成講座』

【メディア】
●2021年11月13日 NHK・Eテレ番組 ウワサの保護者会「ホームエデュケーションって何?」出演

【著書】
●「世界のホームエデュケーション」『子どもは家庭でじゅうぶん育つ』(共著)

そんなホームエデュケーションに関心のある方、もっと知りたい方
まずは一度、お問い合わせください!